甘井りんごの5行日記

夜の陶芸教室・17
私の「5行日記」は、いよいよ8月に突入してしまいました。
タイトルを変更しようかと思いましたが、やはり親しんだネーミング。
たとえ5行でなくても、未来日記でも、このまま変えずに続行することに致します。

*****************************************

一昨日の夜の陶芸教室では、ノートの表紙づくりの続きをやりました。

ほぼ思い描いた通りに進んでいるものの、いざ作ってみると難しいぃ。
周りの直線枠(こちらのイラストをご覧ください)は、粘土を凸に乗せるつもりでしたが予定変更。
まっすぐいかないので、彫刻刀で彫り、そこに白化粧土を埋め込むことにしました。
壺を作った時と同じ技法です。(こちらをご覧ください。)

この白化粧土についてですが、昔は、純白の土は大変高価で、憧れの的だったそうです。
貴重で高額な白土の入手が難しかった状況の中で、何とかして白い器を作り上げたいという、陶工の情熱と創意工夫により、赤土の上に少量の白土を上掛けして、白い器を完成させたと言われています。
化粧掛けの器は、白磁器にはまだまだ程遠いものでしたが、かえって味わいや温かみがあり、素朴な作風に仕上がりました。
茶人の侘びの美意識に叶い、もてはやされる結果となったそうです。

元々は、朝鮮の李朝陶磁器ではじまった技法のようですが、日本では、萩焼や唐津焼によく受け継がれ、京焼など各地の窯場でも広く行われているようです。

私がお世話になっている陶芸教室でもこの技法は多く使われます。

この↑ノートの表紙として選んだ土は黒泥。それに白土の模様はよく映えると思います。

どうなるのか完成が楽しみですが、どうなって行くのか、そのプロセスが何より楽しみです。