この絵は、スーラの生涯最大の大作で代表作でもある『グランド・ジャット島の日曜日の午後』です。
1884年~1886年 油彩 シカゴ美術館(アメリカ)
線や面ではなく点で描かれています。
遠目では良く分からない点描ですが、この本の良さは、実際のサイズをピックアップしてくれることにより、作者の筆遣いが良く分かることです。
美術館でも、そう近くで見ることは出来ませんし、長時間同じ場所には留まれません。
顔にこんなに青点が使われていたなんてね。
絵の具を混ぜずに、そのまま小さな点としてカンヴァスに塗ることで、より明るく鮮やかに見えるのだそうです。
肌の色を描くのに、青や緑など実際とは異なった絵の具を使うのも、黄やオレンジを鮮やかに見せるための工夫だとか。
そして、この絵は2年の歳月をかけて描きあげられました。
この本は、小学生を対象に作られたものだと思いますが、漢字もすべて仮名がふってあり、脳みそが凝り固まっている私には丁度良い感じです。
学生の頃も一通り勉強したと思うのですが、すっかり忘れているので、とても新鮮です。
全てリセットして、1から始めますよ。
*木製ブタちゃんルーペについては
こちらです。