美術展好きな生徒さんから、名画ソックスをたくさん頂きました。(キャンドゥで販売中)
一種、ご紹介。
「ヨハネス・フェルメール」ファンの私には、とても嬉しい『牛乳を注ぐ女』
足裏では、牛乳がピシャンと跳ねておりました。
ミルクメイドと呼ばれる女性の使用人が牛乳を注いでいる日常のシーン。
水仕事で赤く荒れた手で瓶を持ち、物憂げな表情で牛乳を注いでいるのに、どこか優雅さを感じさせる作品。
その理由は、フェルメールの色使いにあると言われています。
補色の関係にあるエプロンの青色と上着の黄色がコントラストを際立たせ、赤色のスカートが華やかさを演出。
差し込む光に反射した白い肌と白い壁が女性の存在感を鮮明に浮かび上がらせています。
フェルメールの絵画に使われる青色の顔料は、当時としては非常に高価で、その深みのある青の表現は「フェルメール・ブルー」と呼ばれました。
ウルトラマリンはラピスラズリという希少な鉱石からとられ、当時は金よりも高かったとされます。
叔母が裕福だったために使うことができたとされており、ほかの画家にはないフェルメールの特権でした。
また、青色と相性の良い黄色との組み合わせもフェルメール作品の全体でみられます。
戦乱の波にもまれながらも17世紀を生きたフェルメールは43歳で生涯を終えました。
20年のキャリアで彼が描き上げた作品は、わずか30数点と非常に少ないものでした。