短歌ブームですね。
今から約35年前、1987年12月25日初版発行の俵万智さんの「とれたての短歌です。」は、私も早々に購入しています。
恋愛真っ只中の頃ですから、何度も読み返しては、もうキュンキュンの連続でした。
懐かしく開いてみますと、うっすら鉛筆で三重丸、二重丸、一重丸の印が付いておりました。
共感できる歌に自分なりに思いをはせていたのでしょう。
私は心が痛くなるような切ない歌よりも、先に希望が見える期待感のある歌が好きなようでした。
片想いから、両想いに変わっていく...数ヶ月、数週、数日、この心境の変化や情景を感じさせる歌が好きでした。
ですが、俵さんの歌は、そのような歌は非常に少ない。
1989年5月30日初版発行の「もうひとつの恋」は、別離に向かっていく切なく苦しい、激しい忍耐を感じさせるような、自分をどん底に追い込んでいくような歌が多かったので、私は好みませんでした。
本を読んで心を落とすなんて、絶対に嫌でしたから。
で、こちらはもちろん印も付いていませんし、それ以降、俵さんの本を店頭で手に取ることはしませんでした。
ですが、ですが、35年も経った今も、大切に取ってある。
嫌も嫌も好きなうち...ということなのでしょうかね。
恋の勝者は一人ですからね、厳しい現実でしょう。
「素敵な人はコピーして 欲しい人の人数分 空から撒いてくれないかな。」りんご作
ふふ、かなり字余りです。(´艸`*)
恋の歌は、自分の歴史に遡って、当てはまる心情にドキドキキュンキュンするものだと思います。
今が全く違う環境であっても、年を幾つ重ねようとも、記憶が残っている限り、それは可能です。
自分のことでありながら、渦中ではない気楽さもあって、どこかドラマを観ているような感じで、早送りや巻き戻し、停止ボタンなどもあり、家事をしながらでも切り替えられたりします。
恋は90%辛いことばかりですが、若い頃にたくさん経験すると良いですね。
自分以外の人間が100%ハッピーに見えたりしますが、殆どの人が思い悩んでいるはずです。
自分の好きな人が自分を好きになってくれる確率、またそれが持続する確率なんて、1%あるかないかでしょうね。
好きになってもらえるよう、自分磨きして心身共に美しくなることが一番大切なことなのかも知れませんね。
(*全て個人的見解です。)