ソーメン木箱で織った実母の作品。(W18cm×H・27cm)
私の手が追い付かなくて、こんなに溜まってしまいました。
糸の始末はしてあるので、このままでも敷物としては十分使えるのですが、
やっぱり小物に仕立てると可愛い~♪
目がしっかり詰まっていて、とても綺麗に織れているので、(不自由な手でも)やる気さえあれば頑張れるんだなぁ...と感動します。
「この織り機が無かったら、今頃どうなっていたか分からない。
やることが何もなくて、ただボーーーーっと天井を見ているだけだったかもしれない。
ずっとやらせてね。」と母は言います。
母は初め、織り機を見て「出来そうもない...」と言いました。
全ての自信を喪失していましたし、もう何も出来ない人になってしまったという意識を持っているようでした。
でも、ミシンも手縫いも編み物も片手では難しい。まして高齢。
私は、片手でもどうにか出来る手芸はこれしか思いつきませんでした。
「退院したんだから、お母さんはもう病人じゃない。どこも痛くないでしょう?
少し身体が不自由なだけ。何かやらなきゃボケルよ。」と、娘しか言えないキツイことも言いました。
とにかく、自信を取り戻してほしい...の一心でした。
4月頭で一年になりますが、本人にとっては苦しい一年だったと思います。
今月、介護認定の調査が入るようです。