3枚はぎの「カエル」さん。
型紙はそのまま使わせていただいて、内容は少しアレンジしました。
手足にはペレット、ボディには綿を入れ、腹部には鳴き笛(画像中央の蛇腹筒型↑)を内蔵。
お腹を押すと、ケェロ~ケェロ~(ニャーニャーにも聞こえる)と鳴き、楽しいです。
迷ったのは、目。
目によってイメージがずいぶん変わってきます。
大小2つのボタンを組み合わせて縫い付け、黒目のボタンも左右で大きさの異なるものを使いました。
そう言えば、『蛙の目借時』(かえるのめかりどき)という言葉をご存知でしょうか?春、眠くて眠くてたまらない時期をさす言葉としてありますが、
この時期、人が眠いのは、蛙が人の目を借りていくためなのである。ということ。
蛙は自分の目を持ちながら、何故、人の目を借りようとするのか。
目借時(妻狩り時)、蛙はそれぞれのパートナーを探しに、池や沼に集まります。
大勢の雄、雌の中から、自分にぴったりの相手を探すには、何と言っても、よい目が必要なわけです。ところが、蛙の目はというと、後方に着いているため、立ち上がったりすると前が見えない。そのことから、古来、蛙の目は、前方が見えないという弱点をもっていると思われてきました。
「蛙の行列」が、前が見えない向こう見ずの人々の集まりという意味で使われ、
「蛙の頬かむり」が目先の利かない喩えに使われたりしているのは、そのためなのですね。
そこで、蛙は考えた。自分の頼りない目を補うために、人の目を借りてやろう、と。
それで、蛙に目を貸した人々は、目を閉じてしまうほど眠くて眠くて仕方なくなるということなのです。
従って、春、人が眠くなるのは、自分が怠惰なわけではなく、蛙に目を貸してしまっているということなので、自己嫌悪になる必要はないということですね。ご安心を。(笑)
しかし、例えば授業中、うっかり居眠りをしてしまい、先生に頭をコツンとされ、
瞬時に「今、蛙に目を貸していました。」と答えた場合、
「さすがです!」と言って、授業を中断し、その言葉の意味を話してくれる先生がいたらファンになりますねぇ~
もし先生が知らなければ、潔く一発ゲンコツをもらって、居眠りを反省しましょう。(笑)
さて、今日はこれから鎌倉の手芸店まで弾丸トラベラーして来ます。