お天気に恵まれた昨日、無事に一周忌の法要を終えることが出来ました。
あっという間の一年だった気がします。
これ↑は、ご住職にいただいた【禅の栞】の中の
『魔訶般若波羅蜜多心経』です。
僅か300字足らずの本文に大乗仏教の心髄が説かれているとされ、
複数の宗派において読誦経典の1つとして広く用いられているものですよね。
お経を唱えながら、私が気になっていたのは「もくぎょ」。
もちろん、「もくぎょ」というものは知っていましたが、漢字について深く考えたことはありませんでした。
「ぎょ」は、『暁』とか『御』とか、仏ぽい漢字のイメージだったのですが『魚』なのですね。
その『木魚』が私の位置から近かったこともあって、ジーーーーーーーッと観察しちゃいました。
ほんとうに表面には魚の鱗が彫刻されていました。
木魚は、読経をするときにリズムを整えるという役割の他に、眠気覚ましの意味もあり、
魚を模しているのは、眠るときも目を閉じない魚がかつて眠らないものだと信じられていたことに
由来するそうです。一般的には、クスノキなどの木を材料として作られ、自らの尾を食う魚や、
2匹の魚や龍が珠を争う姿などを図案化した鈴のような形をしています。
開口部である「響孔」にあたる部分から刃を入れ、内部に空洞を作るそうですが
かなりの巧みな技が必要ですよね。
また、クスノキの特徴としては、木肌が綿密で、耐湿・耐久性に優れ、防虫効果もあり
木魚に適するのはもちろんのこと、家具や仏像などにも多く使われるそうです。
あの柔らかく、ふくよかな「ポクポク」とした音(響き)は、何人(なんびと)にも不快感を
与えませんよね。
しかし、正直、なるべく疎遠でいたい楽器ではあります。(←ドラム楽器の一種だそうです。)
ひとまず、私から私へ、「お疲れ様でした。」です。