甘井りんごの5行日記

茶湯供養
今日(1月5日)は、義父が亡くなってから百一日目。
伊勢原市大山の「茶湯寺(ちゃとうでら)」に茶湯供養に行って来ました。


亡くなった方の霊は、四十九日まで其の家の棟の下にいて、五十日めから黄泉路の旅へ
出発するそうです。 四十九日に菩提寺にあげる四十九個のおもちを、一日一日のお弁当とし、
家族が毎日お佛壇に供えるお水で喉をうるおし、百ヶ日めに極楽の門に至り、仏様に成られます。
この日が百日忌。

百一日目は、仏様と成られた故人が、御先祖様の仲間入りの為に我が家へ帰る日であり、
家族は故人が無事に成仏したお礼詣りに、大山茶湯寺へ参拝しますが、
それを知っている仏様は、茶湯寺の石段で家族の来山を待っているといわれます。

大山の茶湯寺は開山以来九百年の傳燈を継承する秘法百一日茶湯供養を奉修しますが、
此の日供養したお茶がそれまでのお水にかわって、新しい佛様に御先祖様と同じようにお茶湯する
お佛壇の最初のお茶になります。

ということで、帰りには、住職様から供養したお茶とお菓子をいただきました。
義父は、お茶が大好きな人でしたから、ずっと待ちわびていたことでしょう。

また、茶湯寺参りの道すがら、帰り道によく似た人に逢えるとか聲を聞くとかいわれるのは
茶湯寺の石段で待っていた故人の霊の喜びの表現だとか。

ちなみに、これ↑は、本堂の前室(待合室)の壁に飾ってあったもの。
涅槃(ねはん)画で、お釈迦様が亡くなった時の姿勢だそうです。 右手を下にして、眠っています。
ここでは、美味しいお茶もご馳走になりました。
冷えた身体がほっこりしましたわン。

外に出たら、粉雪が微かに舞っていて...初雪でした。