今日、父のお墓参りをしてきました。
茶道が趣味だった父の墓石は、棗(なつめ)の形をしています。
棗とは、茶器の一種で、抹茶を入れるのに用いる木製漆塗りの蓋物容器のことです。
生前、父が希望し、オーダーしたものです。
名前ではなく『一服』と刻んであります。この形の墓石は、わりと珍しく、父の眠っているお寺でも、これ一つだけです。
他の人と、ちょっと違うことをやりたがるところが、私のお気に入りでもありました。
「貴子も、入りたければ、ここに入ってもいいぞ。 お父さんは、だれでも大歓迎だ。」と、
言っていましたっけ。
嫁に行った娘には、タブーな台詞のような気もしますが、これもお父さんらしい言葉です。
一匹の蛾が、まるで、私を待っていたかのように、周りを飛び回り、
菊の花にとまりました。
「お父さんかもしれないね。」などと、呟き、写真を一枚撮りました。
11月7日で、もう三回忌です。
大した親孝行も出来ずで、亡くなってしまって...。
「大事に育ててもらったな~」などと、今頃になって、ひしひしと感じています。
親の有り難み...痛感です。
http://www.youtube.com/watch?v=FUQtVGwUdwc (You Tube) さだまさし 「親父の一番長い日」