塩と酢とハチミツに漬けた梅、味見したら現時点でもうそれなりに美味しい。
漬けてから約20日、まだ皮は固め、果肉はジューシー、塩をかなり控えていてもショッパイ。
このままでも十分1ヶ月後に食べられるのでは?などと思い、何故わざわざ3日3晩天日干ししなければいけないのだろう?と疑問に感じる私。
先人たちが古くから続けて来たことには必ず意味があるのだろうなぁ...と思い、
色々調べてみますと、
梅干しという名前から分かる通り、梅干しを作るには一度天日干しをしなければなりません。
天日干しをしなければ梅干しではなく梅漬けになってしまいます。
梅干しの天日干しを行うことで、日光で殺菌され、消費期限を大幅に延長させることができます。
さらに日光と夜露のバランスにより、梅肉がとても柔らかくなり美味しくなるのです。
余分な水分を蒸発させて、皮が適度に固くなり、果肉はねっとりした柔らかいドライプルーンのような食感になります。
梅干しの天日干しの一つとして土用干しというものがあります。
7月の土用というのは7月19日~8月7日のことまでを指し、土用干しは7月20日ぐらいから梅干しを干す習慣のことを言います。
まず土用干しをする前に、しっかりと梅を酢につけておく必要があります。
ということは土用干しをする前に、梅が漬け終わっていなければなりません。
梅が漬け終わるまでには1ヶ月程かかるので、新鮮な梅を6月に収穫したらすぐに酢漬けにしないといけないのです。
ちなみに土用の日までに梅をしっかり漬け込んでおかないと、梅干し特有のあの美味しさは出てきてはくれません。
土用干しをする梅は、ザルにならべて直接日光が当たる場所で3日3晩干します。
ですが場合によってはもっと長めに干したり、逆に短めに干すこともあるようです。
梅は、裏側もしっかり干さなければいけないので、午前は表側、午後は裏側というようにひっくり返す必要があります。
土用干しするまでに浸けていた酢は梅の成分がたくさん染み出ているとても優秀な液です。
これを梅酢といい、疲労回復、老化予防、美肌殺菌、食欲促進、消化促進などの効果があります。
天日干しした梅を、再度梅酢の中に入れて漬け込むといったやり方もあるので、お好きな食べ方で召し上がってみてくださいね。
ということなので、紀州の梅風にしたい私は、3日3晩干した後、もう一度、梅酢に数日間漬けこみ、それから全て取り出し保存したいと考えています。
表面が乾いた梅より、ちょっと汁気が温かなご飯に移るくらいの梅が好きなのでね。
梅を取り出した後の梅酢の利用法は、オリーブオイルと合わせてドレッシングに。なんていかがでしょうねぇ。
美味しかったら、お裾分けできるので嬉しいのだけど。
シェイクするとピンク色になり、見た目も可愛いのでは。
どうでしょうねぇ。
まだ、妄想の段階です。
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