耳鼻科の帰り、その近くにあるスーパーに寄りました。
一角に本の特設コーナーがあり、特売のポップが目に入ったので近付いてみますと、
『親には一人暮らしをさせなさい』の本が!!
自分の老後にリンクする可能性大かもな。と思い、手にとってみると、1200円→200円にディスカウントされていました。
安いっ。
半信半疑で購入。
その晩、一気に読んでしまいました。
なぜなら、共感するところが多々あったからです。
第1章、なぜ「親には一人暮らし」なのか?
第2章、親が元気なうちにしておくべきこと
第3章、離れて暮らす親との付き合い方
第4章、「ちょっと困った親」の処方箋
第5章、親の体が不自由になったら
第6章、早めの「介活」で家族みんなが幸せに
(抜粋1)
高齢の親との同居生活には、数々の無理が伴います。
「がんばればできること」と「無理なこと」は大きく違います。
自分の子どもや配偶者の生活を犠牲にしてまで無理を通せば、やがて家族の崩壊を招いてしまいます。
もし不幸にもそうなってしまったら、恨みの矛先は誰に向かうのでしょう?おそらく親です。
親のためによかれと思ってしたことが、最後には親を恨んで終わる。これほど悲しいことはありません。
だとしたら、お互いに愛情を維持できる別居が、結局は家族みんなを幸せにすると私は思います。
そんなわけで「高齢の親を一人で放っておくなんて」という無責任な世間の声にはぜひ目をつむっていただき、まず自分の家庭を大事にしてください。
(抜粋2)
離れて暮らしていても、親が元気だった頃から「遠距離恋愛」の関係を維持してきた親子は、介護が必要になってからもうまくいくケースが多いように感じます。
そして、その愛情はあなたの子どもにも確実に引き継がれていきます。
親が愛情をかけて育った子は、親から自分の子どもの愛し方を学びます。
同じように、親が愛情をかけて介護に取り組めば、その子は高齢の家族との関わり方を学び、愛情をもって接することができるでしょう。
一方、親の介護を放棄すると、あなたも子どもに見捨てられます。
「ああ、自分も同じようにしたな」とそのときに過去を振り返っても、後の祭りです。
このようにして、その家族の看取りのスタイルが作られていきます。
つまり看取りは世代で連鎖するのです。
人への愛情のかけ方は、親が教えるものです。
とくに高齢者という社会的弱者に愛情をもつ人に育てば、将来その子は幸せになれるでしょう。
介護では、とかく「親のために」という面ばかりに目が向きがちですが、じつは「あなたの背中を見て育つ子どものためでもある」ことを、どうか忘れないでください。
息子たちは結婚し、新居を購入、それぞれの生活をそれなりに送っています。
私もいづれは一人暮らしになる可能性があります。(夫より先立つことを希望はしていますが...こればっかりはね。)
「遠距離恋愛」のような一人暮らし、良いと思いますね。
心身ともに健康であるということを想定した意見ですけど。
出来ればスープが冷めない(ぬるい)くらいの距離にいてくれるのが心強いですかね。
「中距離恋愛」とでも言うのでしょうか。
子どもたちとは程よい距離感で、無理のない気遣いを心がけて、自分で出来ることは自分でやる。出来ないことは相談して、手伝ってもらう。
息子の家や施設ではなく、できれば自分の家に、ずっと長く居たいですからね。
とは言え、まだまだ私も50代、息子たちの応援に入ることの方が断然多いですけどね。
必ず、未来は現在になりますから、今の内から方向性だけは考えておきたいと思います。
この本、私が買ったときは、5冊ありましたが翌日はもう完売でした。
手に取ったのも何かの縁でしょうが、価格が200円というのも安すぎるような気がします。
ちょっと狐につままれた感がない?でもないですがね。
*親の年齢、おかれている環境、それぞれの考え方も色々あると思います。
共感する人がいたり、けっ!と思う人がいたり、それで良いと思いますね、十人十色で。