こちらは、織り布を2枚合わせにした縦長バッグ。(W20cm×H26cm 持ち手含まず)
縦糸の本数により幅は統一できるのですが、縦の長さを同じに織ることはとても難しいのです。
毛糸の太さや力加減によって段数が変わってきます。
母も私も数えたことはありませんが、相当な段数なんだと思います。(並太毛糸使用)
デイサービスの無い日は、コツコツコツコツ一段ずつ重ねていく感じです。
相変わらず、右手だけで織っています。
「よく飽きないね?」と尋ねると
「全然、飽きない。これが楽しみなのよ。」と母は答えます。
そして「貰ってくれる人はいるの?」と聞き返して来ます。
「たくさん、いるよ。」と答えると
「良かった。タカコの役に立てれば嬉しい。」と返って来ました。
私は、『母のために』のつもりでしたが、母は『私のために』だったのだと気付かされました。(涙)
親孝行している気に勝手になっていましたが、そ~いうことでは無かったようです。
ちなみに、この織り物の糸始末は義母がやってくれました。
織ったは実母、糸始末は義母、仕立てたのは私。3人の合作ということになりますね。