甘井りんごの5行日記

昭和28年春にタイムスリップ
コットンツイルストレッチ地で、バルーンパンツ(6タック)を作りました。
先日つくったパンツ(こちらをご覧ください)は試作品であり、既に愛用しているので、これは生徒さんの作品見本として制作しました。

このパンツを作るにあたり、モスグリーンのミシン糸が無かったので、

義母に「この色のミシン糸持ってないかな?」と尋ねたら

「見てみるね。」と、どこかに消えた。

暫くして、この新聞紙(画像下)を器代わりに、いくつかのミシン糸を乗せ、私の前に現れた。


毎日新聞 昭和28年3月24日(火) 

終戦からわずか8年。もしかして、タイムスリップして持って来てくれたのだろうか...


当時、義母は22歳、独身。
この「ボックスコート」を着用している女性に憧れ、
また隣りに掲載されている『洋裁教室』の「袖の縫い方」を大切に保管していたのかも知れない。

しかし、よくよく見てみると、面白い箇所がたくさんあることに気付く。
「ボックス・コート」のタイトルにも笑える。

『春の外出着にいかが? 案外こったデザインです』

案外こった? 案外? 謙虚な日本人魂を感じて悪くないぞ。( *´艸`)

他にも面白い新聞広告がたくさん。明日紹介しますね。


それにしても、文字が小さい。
現在の新聞の4分の1くらいのサイズ。私など虫眼鏡が必要。
昔の人は目が良かったのか、それとも紙という資源が貴重だったのか...
その頃、生まれていなかった私にとっては、全てが新鮮だ。