甘井りんごの5行日記

「ものづくり体験」デコパージュ・2
今回も力作ぞろいで、個性的で素敵な作品がたくさん誕生したのですが、
中でも、特に私のハートを鷲掴みにした作品を2点紹介します。
どちらも男子生徒の作品。(2年生)
プロセスの段階から、光っていました。

上画像の生徒は、まず、手が止まることがない。
溢れて来るイメージをどんどんフレームの上に乗せていくような感じ。
早い、丁寧、迷いがない。そして、もって生まれたセンスがある。
一番楽しそうに制作していたのが彼でした。
「お前、こんな才能あったの!?」と周りの子から声を掛けられ、照れ笑い(だけど得意げな)をしていたのがとても印象的でした。

下画像の生徒は、迷いながら、より最高を求めるタイプ。
着実、思慮深い、それでいて冒険心がある。
多種の紙ナプキンを周りとの調和を大切にしながら、とても上手にブレンドしていました。
後から知ったことですが、生徒会長だそうで、「適任だな」と思いましたね。

外部講師から見た2時間は、先入観がないので、生徒さんの「素」がよく見えます。
学校の先生が生徒と関わる時間に比べたら、極々わずかなものですが、先入観がないというのも、また生徒たちにとっては良いのではないでしょうか。

物づくりはとても面白いです。
数学のように正解はありませんし、社会のように暗記する必要もない、英語のように文法もいらなきゃ、国語のように漢字が読めなくても書けなくてもいい。
そして、センスなどあってもなくてもいい。

大切なのは、誕生した作品を『自分が気に入ってあげる』 これだけです。


完成品は、明日。