上野の森美術館で開催中の『フェルメール展』に出掛けて来ました。
この美術館前に設置された巨大看板を撮影できただけでも得した気分になります。
オランダ絵画黄金時代の巨匠ヨハネス・フェルメール(1632-75)、現存作はわずか35点ともいわれています。
「そのうち9点が上野の森に集結する」と、聞けば行かない分けにはいきません。
私が生きているうちに、もう、こんなことは二度とないでしょうからね、きっと。
フェルメールは、人々の日常を題材とする風俗画を主に描いています。
その人物全てに繊細な動きが感じられます。
私は、フェルメールブルーといわれる、美しいブルーに惹かれ、彼のファンになりました。
では、フェルメール・ブルーとは? どんなブルーなのでしょう。
【フェルメールの絵に見られる鮮やかな青は、「フェルメール・ブルー」と呼ばれ、用いられた絵の具は、天然「ウルトラマリンブルー」。
非常に貴重な鉱石「ラピスラズリ(Lapis lazuli)」を原材料としている。
17世紀には金よりも貴重であったといわれ、「天空の破片」とも呼ばれた。
ラピスラズリは、ヨーロッパの近くではアフガニスタンでしか産出せず、それが海路で運ばれたため、「海を越えて運ばれる青」という意味で「ウルトラマリン」と呼ばれた。
ウルトラマリンブルーは通常の青い絵の具の百倍の値段がついたとされる。通常の画家は限られた部分にしか使わない貴重な絵の具だったが、フェルメールはこのウルトラマリンブルーをふんだんに使った。】