平成26年6月世界遺産に認定された「富岡製糸場」に出掛けて来ました。
群馬県では古くから養蚕、製糸、織物といった絹に関する営みが盛んで、絹産業に関する文化遺産が数多く残っています。
私たち、手芸をこよなく愛する者にとっては、ここは聖地なのかもしれません。
富岡製糸場ではフランスの技術導入から始まり、日本独自の自動総糸機の実用化まで製糸の技術革新が絶え間なく行われてきました。
官営工場として創業され(操業開始は明治5年)、労働条件にもとても恵まれていて、工女たちはある意味、エリートだったそうです。
当初は、工女募集の通達を出しても、なかなか人が集まらかったそうです。
それは、人々がフランス人の飲むワインを血と思い込み「富岡製糸場へ入場すると外国人に生き血をとられる」というデマが流れたためでした。
そこで、初代製糸場長の娘を工女第一号として入場させ、範を示したそうです。
日本人らしい勘違いですよね。
お給料は能率給。遣り甲斐があります。
「繭から糸をとる」という仕事の内容も私は好きですね。当時、ここにいたら是非、働きたかったです。
画像右上は、フランス式繰糸機(復元機)
製糸場には、これが300釜並んで設置されました。
映っているのは2人分、2釜です。
タイミングよく実演時間にぶつかりましたので、私は1つの繭からどのくらいの長さの糸が取れるのかなど質問しました。
約1700mほど取れるそうですが、実際に使える状態のよい部分は1300mだそうです。そして太さは0.02mm。
5つの繭の糸を合わせるそうです。
光沢のある美しい糸でした。
興味ある方は、是非、お出掛けください。
200円で音声ガイドも借りられるので、事前学習無しで行って大丈夫です!
さてさて、今日は午後から、作品展搬入です。
生徒さんの名札を作ったり、作品の最終チェックをしたり、朝から大忙し。
会場での飾りつけ...行ってから考えよう。(;´∀`)