甘井りんごの5行日記

夜の陶芸教室・25
先日の続きをやりました。(こちらこちらをご覧ください。)

周りをカンナで削り、形を整え、墨汁を使って64本のラインを入れました。
墨汁は素焼きすると消えるらしく、下描きに用いることがあるようです。

さて、私はこれから何をしたいのかと言いますと...
「鎬文(しのぎもん)」をつけようと思っています。

鎬文とはヘラなどの工具で削ってできる稜線(りょうせん)文様のことです。
稜線とは山でいえば山頂部のとがった部分を指します。
つまり鎬の技法とは作品を削って鎬文(稜線)をつける装飾方法です。

鎬文の由来は日本刀の鎬からきています。
日本刀同士が勢いよくぶつかると鎬が削れるため、激しく戦う様子を「鎬を削る」と表現しますよね。そのことです。

手慣れた方ですと、私のように下描きすることもなく削っていくようですが、
この器は大きく、とてもじゃないですがフリーハンドなど考えられませんから64等分しました。まぁ、正確な線ではありませんけど、安心できます。

明日は、この続きの工程をお見せしますね。