先日、東京国立博物館で開催中の
『クレオパトラ展』に出掛けて来ました。
絶世の美女、妖艶の美女と言われる「クレオパトラ」のお姿も素敵でしたが、
トルコ石好きな私としましては、こちら↑の方にとても興味を持ちました。
これは、新王国・第18王朝時代(前1550~前1292年頃)の「ウジャト眼の首飾」です。
王家の人々が好んで身につけていた装飾品で、金製の護符やさまざまな材質のビーズを組み合わせて作られた首飾。中央には幸福と繁栄を象徴するウジャト眼をあしらっています。
ウジャト眼というのは、月の象徴、ハヤブサの姿あるいは頭部を持つ天空神ホルスの左目のことです。
周期的に満ち欠けする月の姿から、「失ったものを回復させる」「完全なるもの、修復されたもの」という意味があるそうです。
端から一つ一つ、丁寧に形を見ていくと、中央だけではなく、小さなウジャト眼が他にもあることが分かりますね。
美しいです。