甘井りんごの5行日記

あんぽ柿
これ↑は、干し柿。 と言いますか、形は「あんぽ柿」のイメージで作りました。
ほぼ実物大です。

私は、あんぽ柿に目がなくて...。 大好物ですぅ。

ところで、あんぽ柿と干し柿って、同じようで、実は違うのですよね~ ご存知でした?

あんぽ柿の生産は、福島県伊達市梁川町五十沢(いさざわ:旧伊達郡五十沢村)で大正年間に
開発されたそうです。
渋柿を硫黄で燻蒸して乾燥させる独特の製法で作られます。

天日干しの干し柿は、乾燥して黒く堅くなり、さらに時間が経過すると糖分の粉を白く吹くのに対し、
あんぽ柿は、半分生のようなジューシーな感触で、羊羹のように柔らかいのが特徴です。
カリウム、ビタミンなどの栄養素を豊富に含んでいます。

あんぽ柿誕生の背景には、日本の生糸市場の衰退があるようです。
幕末から明治期の福島盆地一帯(特に現在の伊達市、福島市飯野地区と川俣町となる東域)は
全国有数の養蚕地帯であったそうです。
五十沢の農家も養蚕で潤い、小規模ながら製糸工場などの施設もあったようですが、
大正期に入り、生糸相場の変動により破産する農家も増え、生糸市場に暗雲が立ち込めました。
そこで、五十沢の有力者たちは養蚕に代わる新しい農産物の模索を始め、
その結果、あんぽ柿が誕生したのだそうです。


宣伝になりますが...(´艸`*)
キットは【りんごオリジナルSHOP】で取り扱っています。こちらをご覧ください。)

柿のヘタとして、本物に似た形の木製ボタンを使ったのが私の拘りです。