数か月前、(義母が)オーダーした茶碗が届きました。
これ↑は、
『美津峯焼(みつみねやき)』といいます。
りんご村は、江戸時代より薪業が盛んで、現在も炭焼き窯があり
薪炭の生産が行われています。
美津峯焼は、この炭灰を使用して灰釉を作り製作した陶器です。
もちろん、一つ一つ手作りです。
フリーハンドで刻まれた温もりのある柄がたまりません。
色も艶も良い感じです。 作家さんの拘りも伝わってきますよね。
軽量ですから、とても使いやすく手にもフィットします。
柄の好みはそれぞれでしょうが、私は画像右上の、
縦に溝がぐる~っと刻んである茶碗が気に入りました。
炊きたての透き通るようなご飯に、自家製のフキ味噌をのせて食べたいな。
しかし、手作りというのは、どうしてこんなにも魅力的なのでしょう。
機械は精密であり完璧な仕事をするけれど、
1万年研究が進められても、人間の手には、敵うことはないでしょうね。
「まったく同じものを2つと作ることができない。」微妙に不完全な人間の手が、
機械にはない『良い塩梅』を作り出すのでしょう。ちなみに、『塩梅』ですが...
実母の田舎、埼玉県の山奥では、挨拶にも使います。
お天気や健康面も含めて言っているのでしょうが
「今日は、良い塩梅ですね~」なんて、すれ違いざまに使ったりします。
漢字で書くと面白いですよね。
ちょっと、調べてみました。
味には五味といい、甘(あまい)、鹹(かん)(塩からい)、苦(にがい)、酸(すっぱい)、
辛(からい)の5種があります。 このなかで基本となるのは塩味と酸味であるといいますが、
昔、前者は海水から、後者は植物、とくに果実から得ていました。
なかでも酸味の強い梅の実は大いに用いられ、この二味は調和も良いし味も良い。と
いうことで、味がマッチする意のアンバイは、転じて広義に用いられるようになったそうです。
http://www.youtube.com/watch?v=3bW_t6qBn-Q (You Tube) さだまさし 「飛び梅」