甘井りんごの5行日記

「恩師」
3月は、別れ。 4月は、出逢い。
毎年、そんなことを繰り返し、繰り返し、心は、穏やかではない時季であったりします。

りんご村には、村立の幼稚園があります。
園長先生は、この春、ご定年退職されます。

我が家の息子たちは、どちらも、ママ(私)と離れられない子で、
毎朝、号泣しながら、バスに押し込んで、無理矢理さらって(連れて)いってもらう。
というような...胃痛の日々でした。 特に、長男。

バスが園に着いてからも、あっさり、園児用入口などから入っていくことは出来ず、
職員用玄関から、先生に抱っこされ、園内に入るというスタイルでした。

手作りの通園バッグは、一日中、背負っていて、
「下ろそうね。」と声を掛けられても、「すぐ帰るからいい。」と、
ズルズル引きずりながら、砂遊びを続けていたそうです。

私は、考えました。
どうしたら、楽しく園に行ってくれるか...と。


そこで、毎日、毎日、手作りのオモチャを作り、登園時に持たせることにしました。
ダンボールなどを使った、簡単なものでしたが、喜んで持って行くようになりました。
園に着くと、先生が「今日は、何を持って来てくれたの?」と、声を掛けてくれたようです。
その先生の声に、お友達も反応し、「一緒に遊ぼう!」とそのオモチャで遊ぶ。
みたいなスタイルがつづき、いつのまにか、慣れていったように思います。

それでも、2ヶ月間くらいでしたかね...
毎日、手作りのオモチャを作って持たせました。
大きなものでは、マクドナルドショップというものもあり、車で運びました。
ハンバーガーを焼く台や、ポテトフライのコーナーもあり、カウンターや、レジまで作りました。
私も、好きなことでしたので、苦ではありませんでしたが、
今思えば、快く受け入れてくださった先生方には、感謝の気持ちで一杯です。
夢中で、やっていたことでしたがご迷惑なことだったと思います。

ほんとうに、すんなり、ママに「バイバイ」して、バスに乗り込んでいくお友達が羨ましかった。
ど~したら、そんなふうに育てられるのか、自己嫌悪になったりもしました。

その時、お世話になったのが、この園長先生です。
もう、息子も大学生ですから17年前になりますが、
「たいちくん、オモチャのお礼だよ。」ってくれたのが、この石↑。
まん丸で、当時の息子の顔みたいでした。

今では、母(私)がビックリするほど、社交的な人間になりましたが。

恩師ですね。 ご退職...寂しいです。


http://www.youtube.com/watch?v=CUFSxTF6k4Y&feature=related

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